巻き爪とはどういう状態か

巻き爪(まきづめ)とは、爪の端(特に左右の端)が内側にカーブして皮膚に食い込んでいく状態のことです。医学的には陥入爪(かんにゅうそう)と呼ばれることもあります。爪が皮膚に食い込むと炎症や痛みが生じ、悪化すると化膿することもあります。

爪水虫と間違われることがありますが、巻き爪は菌による感染ではなく、爪の形状・生え方の問題です。ただし、巻き爪がある部位は皮膚が傷つきやすいため、そこから白癬菌が侵入して爪水虫を併発するケースもあります。

巻き爪の主な原因

  • 間違った爪の切り方:爪の端を深く切りすぎる「深爪」が最も多い原因
  • 合わない靴を履き続ける:先がとがった靴や、サイズが小さい靴で爪が圧迫される
  • 歩き方の癖・姿勢:体重のかかり方のバランスが偏ると爪への圧力が偏る
  • 長時間の立ち仕事・スポーツ:爪への継続的な圧力
  • 加齢や体重増加:爪や周囲の組織の変化
  • 遺伝的な爪の形:もともと湾曲しやすい爪質を持つ方もいる

巻き爪の症状

巻き爪は足の親指(母趾)に最も多く発生します。

  1. 軽症:爪の端が少し食い込んでいるが、痛みはほぼない
  2. 中等症:歩くたびに痛みがある、爪の横が赤く腫れている
  3. 重症:化膿して膿が出る、爪の周囲に肉芽(にくげ)が盛り上がる

自宅でできるセルフケア(軽症向け)

正しい爪の切り方

  • 爪はまっすぐ(スクエアカット)に切る
  • 両端の角を少し残す(切りすぎない)
  • 爪の長さは指の先端と同じくらいを保つ

コットンパッキング

爪の端と皮膚の間に小さく丸めた綿を詰めることで、爪が皮膚に食い込むのを防ぐ方法です。毎日交換し、清潔を保ちます。ただし、化膿・重症の場合は逆効果になる可能性があるため、軽症時のみ試みましょう。

テープ法

伸縮性のある医療用テープで爪の脇の皮膚を引っ張り固定することで、爪の食い込みを軽減する方法です。

病院での治療法

治療法 特徴 対象
ガター法(プラスチックチューブ) 爪と皮膚の間にチューブを入れて保護 軽〜中等症
超弾性ワイヤー矯正 爪の上にワイヤーを固定して湾曲を矯正 中等〜重症
フェノール法(爪の一部除去) 局所麻酔下で爪の端を切除・薬で爪母を破壊 重症・再発繰り返す場合
抗生剤治療 化膿している場合に抗生剤を使用 感染を伴う場合

受診すべき科は?

巻き爪は皮膚科・形成外科・整形外科で対応してもらえます。化膿や強い痛みがある場合は早めの受診を。爪水虫との鑑別が必要な場合は皮膚科が特におすすめです。

まとめ

巻き爪は「正しい爪の切り方」「適切な靴選び」で多くは予防できます。症状が出たら早めにケアを始め、自己処置で改善しない場合は迷わず専門医を受診しましょう。